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サラウンドの種類 ディフューズサラウンドとダイレクトサラウンド

映画の音響はサラウンドになっているのですが、サラウンドにも種類があります。

今回紹介するのが、ディフューズサラウンドとダイレクトサラウンドです。

最近の映画館はディフューズサラウンドで構成されていることが多く、

ダイレクトサラウンドは個人スタジオや小さなポストプロダクションスタジオに使用されています。

ディフューズサラウンドとダイレクトサラウンドの違い

両方ともサラウンドというのは間違いではないのですが、スピーカーの数が異なってきます。

ダイレクトサラウンドで5.1chだと、スピーカーが5本+サブウーファが1本なのですが、

ディフューズサラウンドで5.1chだと、スピーカーの数は確定できません。

つまり、どういう事か?

ディフューズサラウンドは複数のスピーカーで1ch分ずつ補っている。

5.1chでダイレクトサラウンドだと合計スピーカーが6本必要、

映画館をイメージしてみてください。

映画館の壁には左右牛後ろから客席を囲むようにスピーカーが設置されています。

右だけでも、スピーカーの数が6本を超えていたりする。

どういう事?5.1chなのに、壁にいっぱいスピーカーが設置されている。

数が矛盾しているのでは?と思ってしまいますよね。

実はそれぞれ左右後ろに割り振られているスピーカーはそれぞれ同じ音を出している。

例えば右後ろに4つ、左後ろに4つそれぞれスピーカーが設置されていたとします。

この場合は右後ろ(Rサラウンド)の音を出すとき、右後ろ4つのスピーカーが全部鳴ります。

ただ、4つ全て鳴るといっても、4つがMAXのレベルで出るわけではありません。

ディフューズサラウンドで出てくる音

右後ろから音が出る際に、右後ろに設置されたスピーカーが全て鳴る。

これだと音が大きくなってしまうのではないのか?

実はこれがダイレクトサラウンドとディフューズサラウンドの大きな違いで。

例えば流す音源が右後ろに音量レベル100で流すとする。

何も知らないと、右後ろのスピーカー全てがレベル100の音を出すと思ってしまいますが、実は違います。

正解は右後ろのスピーカーが全て鳴って合計レベル100の音になります。

つまり、左後ろに設置してあるスピーカーも同じで、全て鳴って合計レベル100の音で出てきます。

よくあるサラウンドの勘違い

これは自分も昔勘違いしていたのですが、映画館の壁にスピーカーが沢山あるけど視聴する作品は5.1chサラウンドだから、合計6本のスピーカーからしか音が出ないんだな。

と勘違いしていました。

実際はディフューズサラウンドになっているので、バランスよく使用されて音が出ています。

なぜ、ディフューズサラウンドになっているのかというと、客席が多く場所によって音にムラが出てしますからです。

サラウンドを6本のスピーカーのみで再生するのと、ディフューズサラウンドで複数のスピーカーからバランスよく再生させるのだと定位がしっかりしすぎて、座席によっては聞こえずらい環境になってしまいます。

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